目の不思議 👀 錯視(さくし)👀
目の錯覚は、「錯視(さくし)」といわれる、目で見たときに、実際とは違って感じ取られる心理的な現象のことです。 錯視にはさまざまな種類があり、ものの大きさ・角度・色が変わって見えるもの、止まっているものが動いて見えるもの、 ないものが見えるもの、平面なのに立体的に見えるものなど、多くの錯視が発表されています。
ものを見るという行動は、私たちの目と脳が協力してはたらいたものです。 錯視は目で見て感じるものですが、その多くは脳によっておこると考えられています。 錯視の科学的な研究は19世紀ごろに始まりましたが、錯視はもっと昔から、人々に知られていました。 アテネのパルテノン神殿では、より美しく見せるために錯視を補正する形をとったといわれる柱があるそうです。
いくつか代表的な錯視をご紹介します♪
ミュラー・リヤー錯視
下のふたつの図の横線部分の長さを比較してください。どちらが長いでしょうか?
正解はどちらも同じ長さです!
下の横線のほうが、上の横線よりも長く見えませんか? しかし、長さを測ってみると、横線は同じ長さだと分かります。 これは“ミュラー・リヤー錯視”とよばれる、今から120年以上前に発表された現象です。
ヘルマン格子錯視
白い背景に、黒の正方形が並んでいます。正方形の間に、灰色の円が見えませんか?
これは、“ヘルマン格子錯視”という錯視です。
フレーザー・ウィルコックス錯視 「蛇の回転」
眺めているだけで、それぞれの円盤がゆっくりと回転して見えます。こうした動く錯視は、知覚の時間差で起こるもの、眼球の不随意運動に基づくもの(止まっているように見えて目は微妙に動いている)、原因がよくわからないものなどさまざまです。
錯視についての本やウェブサイトを見ると、このほかにもおもしろい錯視を体験することができます。みなさんも不思議な錯視の世界にふれてみませんか?
錯視は個人差のある心理的な現象であるため、中には錯視を感じない人もいます。見えなくても、心配しないでくださいね!